禅寺の朝食【お粥】がすごい

食事のあれこれ

こんにちは、まろです。

不覚にも、再び熱を出してしまい、今回は2日ほど寝込んでいます。

食欲はあまりないのですが、何か食べないといけないと思い、食べたいものを思い浮かべた結果、お粥がヒットしました。

慣例からの直感もありますが、私は何かを判断する時には直感だけで判断を下すことはなく、必ずその判断を下すに値する合理的な理由を考えます。

私がお粥を即決した理由は、以下教えがあったからです。

お粥の10の利点

曹洞宗を開いた道元禅師が記した精進料理の基礎の一つ『赴粥飯法』には「粥有十利」というお粥の10の利点が書かれています。

  1. 血色をよくする
  2. 力を得る
  3. 寿命を伸ばす
  4. 食べ過ぎにならない
  5. 言葉がはっきりする
  6. 胸のつっかえがなおる
  7. 風邪がなおる
  8. 空腹が癒える
  9. 喉の渇きが消える
  10. 大小便の通じがよくなる


まさに!

喉の渇きと空腹を満たして、風邪をなおして、血色がよくなり、力を得る

今の私が望むのはこれこれ!

また、お腹をできるだけ休めるためにも、消化吸収の良い、お腹に優しい【お粥】は理にかなっています。

ということで、寝すぎで腰が痛い中、あちこちにもたれかかりながらお粥を作りました。

お粥の作り方

お米を計量する。今回は多めの一人分として1/4カップにしました。

洗って、ざるにあげ、冷蔵庫で20〜30分吸水させる。

雑菌が繁殖するので冷蔵庫が良いとのこと。

深めの鍋に、洗って吸水させたお米とお米の10倍の水を入れる。

蓋をして、始めは中火で沸騰させ、沸騰したら弱火にして、鍋と蓋の間に菜箸を挟んで蒸気を逃す。この状態で30〜40分炊く。

途中何度か底からかき混ぜるとトロトロお粥になる。

梅干しをのせて完成!

私は応量器(禅僧の食器)に憧れて、似たようなサイズ感の塗りのお椀を持っており、そこに全部入りました。



優しい美味しさに感動(涙)

一人暮らしは病気した時がつらいですが、そんなことは「私」を作る細胞たちには関係ないので、「細胞たちのために」と思うと頑張れます。

永平寺の朝食はお粥

ちなみに、曹洞宗大本山永平寺では、開山以来朝食はお粥と決まっています。 

私は、永平寺での参禅研修に何度か参加したことがあるのですが、そこで頂くお粥(お粥に限らず頂く精進料理全てが)が本当に美味しく、感動しました。

日によってはお粥の中に餅が入っていたりして、それがまた嬉しい。


心と体を整える精進料理の原点【お粥】

長年受け継がれるには意味があるのですね。

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