こんにちは、まろです。
最近、いかに自分が無知で世間知らずで視野が狭いかを思い知らされる自己反省の日々ですが、また一つ学んだことがありました。
今年の2月に録画していたNHKスペシャル「未来への分岐点 プラスチック汚染の脅威」をようやく見ました。
”ようやく”というのは、ずっと気になっていたのですが、見たら我々人間が引き起こしてきた地球破壊の現実を直視せざるを得なく、自己嫌悪で苦しくなるのが分かっていたため、現実逃避で見られずにいたのです。
内容は、題名から想像がつく通り、プラスチックごみが地球上に溢れ、細かく砕けた5mm以下のマイクロプラスチックが海を漂い、海洋生物の生態系を破壊しつつあるというものでした。
魚や雛鳥がプラスチックをエサと間違えて食べ、栄養不足で成長しないという問題から、体内に入ったプラスチックの破片からプラスチックの性能を高める添加剤(紫外線吸収剤、難燃剤など)が体内で溶け出し、それが食物連鎖により何倍にも濃縮されて魚の体内に蓄積されるのが研究で明らかになったということです。
もちろんその魚を食べる人間にも蓄積されます。
また、マイクロプラスチックより更に小さなナノプラスチックは空気中を漂い、それが人間の体内に入ると、小腸から吸収され、血液中を漂って細胞内に蓄積されるということです。その影響は分かっていないとのこと。
プラスチックは石油から作られ、製品の内訳としては、
- 容器・包装 36%
- 建築資材 16%
- 繊維 14%
- その他 34%
ということで、身近なものが約7割を占めます。
リサイクルされるのは、わずか全体の7%で、
12%は焼却処分 ただし、焼却処分は大量の二酸化炭素を排出するため、温暖化影響が懸念されるためそれほど進まず、
残りの8割は、「埋め立てなど、ごみのまま地球に積み上がる」とのことです。
リサイクルという概念を捨てて、ごみをなくすという発想で米国でスタートした「LOOP」という仕組みがあります。
みなさんもLOOPの日本上陸をニュースなどで聞いたことがあるかと思いますが、製品容器を使い捨てでなくステンレス製の容器にして、洗って使い回すというプラットフォームです。昔の日本にあった牛乳配達の瓶みたいな感じですね。
このLOOPの創業者の人の次の言葉がグサッときました。
買い物を通して未来へ投票している。
持続可能な未来に対してどう投票するか。
買う量を減らすのか、長く使える物を選ぶのか、
今こそ向き合うべき
私は、自分のことばかり考えて、目先のことばかり考えて、環境のこと、世界のこと、地球のことなんか考えていませんでした。
恥ずべきことです。
でも気づかなかったのは仕方ない。気づいた今から始めれば良い。
「買う量を減らして、長く使える物を選ぶ」
この思考は「ミニマリスト」ととても相性が良いです。
本当に必要な物、好きな物、長く使える物を吟味して手に入れ、不要なものは買わない。
実は、このNHKスペシャルがきっかけではなく、食品添加物の闇の延長で、2ヶ月ほど前にプラスチック製の食品保存容器を一掃したところでした。
特にご飯の冷凍にプラスチック製の容器を使っていたのですが、温めると熱で溶け出す可能性があるということで、怖くなってキッチンからプラスチック製容器を一掃したのです。
↓処分したプラスチック容器
↓代わりに取り入れたガラス、ステンレス、ホーロー容器
処分するということは環境に悪影響を与える行為であるため反省すべき行為です。自分の無知を多いに反省です。
しかし、これからはもうこんな環境悪の買い物はしない。と心に誓いました。
若い頃はそういう視点が持てないのは仕方ないですが、中年となった今は若い人のお手本となるような生き方をしたいと思います。
なんでしょうか、今気付き始めているのは、昔の人の生活が、身体にも環境にも良かったようです。
食べ物はさつまいもや玄米や味噌汁、家は木や石や土壁、生活道具は木や竹や紙や土など。
人間も自然の一部なので、そこから離れるほど不自然になり歪みが出てくるように思います。