ルールをシンプルにすると、時間が節約できる

ミニマル思考

こんにちは、まろです。

とかく人間というものは、ルールを複雑にして、リスクを考え、あれもこれもともりもりで定義しがちです。

しかし、ルールはよりシンプルな方が効果があるのです。

今回は、ドナルド・サル著「SIMPLE RULES「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える」という書籍の情報を元に、シンプルルールについて考えてみたいと思います。


私は本質を追求するのが好きで、シンプルな生活を日々試行錯誤していますが、この書籍を読んで、普段なんとなく自分がルールをシンプル化、本質化してきた効用が概念で理解できたのが面白かったです。

この本の主題は、「シンプルなルールが成功につながる」「シンプルなルールこそが力を発揮する」ということで、企業研究の成功事例などを交えて、シンプルルールの効用が語られています。


■そもそもなぜルールが必要なのか

人は何か行動をする時に都度判断をしており、ルールとはその判断基準になるもので、迷った時や的確な判断を素早くするためにルールというものは頼りになります。


■複雑なルールのデメリット

複雑なルール、覚えておけないようなたくさんのルール、余計なルールがあると、本当に大事なルールがその中に埋れてしまって読まれなくなるため、結局ルールが意味を成さなくなってしまいます。

例えば、何かの申し込みや契約の約款、規約など、スクロールしてもどんどん出てきて、結局多すぎて読まない。。。なんて経験はどなたもあるのではないでしょうか。

悪質業者などは、この心理を逆手にとって、こういった読む気が失せる長文規約の中に、申し込み者が不利となるような条件を紛れ込ませたりするのです。

被害者が訴えようと思っても「ここに書いてます」と言われて泣き寝入りすることになるというのもよく聞く話ではないでしょうか。

また、ルールを多く複雑にすると、ルールに合っているかを考えるのに時間がかかり、判断が遅くなってしまいます。


■シンプルとは

「シンプル」は「単純」とは違い、余計なものを削ぎ落として、本当に大切なものを見極めることになります。

複雑なルールを作る人は、何が大切か、何が重要かが分かっておらず、意思決断力が著しく低いのです。

例外として、業種業態によっては、誰がやっても一定の品質を保つためにチェックリストなどの形で、1から100まで細かく定める必要があるものもあります。

しかし、私たちの日常生活で下す行動判断は、大抵クリティカルなものではないので、ルールはシンプルに少なくて明確な方が判断力が上がり良いのです。

■研究結果

シンプルなルールの方が良い結果が出ているという研究結果があり、

例えば、アメリカで行われた実験で、「ダイエットが成功するたった一つのシンプルルール」に従って被験者に1ヶ月過ごしてもらったところ、1ヶ月で1キロの減少成果が出たということです。

そのたった一つのルールとは、

  「夕食は25センチのお皿に収めるだけにする」

というシンプルなもの。

運動が必要とか、糖質はダメとかそういう制約は一切なく、たったこれだけ守ってもらったのです。


太る原因は、「消費する量より摂取する量の方が多い(消費量<摂取量)」というシンプルな数式であるため、食べ過ぎないように設定したのがこのルールなのです。



■シンプルルールの種類

(1)境界線ルール

やるかやらないかを決める

絶対ここ以上は行かないという境界を決める

例えば、よくミニマリストが口にする「1シーズン着なかった服は手放す」とか、「日用品のストックはこの戸棚に収まるだけにする」みたいに、期限や容量で境界を設定するというのもこれにあたると思います。


(2)優先順位ルール

何をやるのかを決める

少ないリソースを活かすための優先順位の付け方、自分が何を重要視するかを決める

例えば、会社の仲間から飲みに誘われた場合、私は丁寧に断って家に帰ります。

なぜなら私は、飲ミニケーションに使う時間とお金で得られる効用より(効用ないと思ってますが 笑)、家に帰って自炊し、勉強時間と睡眠時間を確保することによる効用(健康、自己成長)の方を重要視しているからです。


(3)停止ルール

引き際を決める、いつやめるのかを決める

引き際を見極めるのは煩悩に邪魔をされがちで難しいので、予め機械的な基準を決めておくというのが便利です。

賭け事で大損する人なんかは、この停止ルールがないですよね。

例えば、フランス人が太らない理由として、

フランス人は「満腹を感じたら食べるのをやめる」という停止ルールがあるそうです。


■どうやってシンプルなルールを作っていくか

世の中にあるルールはそのまま従うしかありませんが、私たちの生活において、自分だけの、もしくは家族間でのシンプルなルールを決めておくと、判断が楽になり効率的です。

シンプルルールの作り方としては、

自分にとって一番大事なこと、大切なこと、過去にうまくいったことなどを見極めて短くルール化するのがポイントです。

大事なこと、大切なことは人それぞれ違うので、他人のルールが自分のルールにフィットするとは限らないため、「自分ルール」を自分で作らないといけないです。

些細なルールですが、例えば私はこんなルールを決めています。

  「袋物を買う際、ファスナーがプラスチック製のものを選ぶ」

カバンやポーチや財布などの袋物を選ぶ基準(ルール)として、ファスナーがプラスチック製かどうかを第一の判断ポイントとしています。

たとえそれ以外の要素(色、デザイン、容量、生地、値段)が自分好みであっても、ファスナーが金属製だと機械的に選択肢から除外します。

理由は、モノを出し入れする際に手が金具のギザギザに擦れて痛いから。

私は肌の健康を重要視します。

他にも、品物を購入する際の選択基準(ルール)としては、

  「天然繊維の洋服以外は買わない」

  「家で洗濯できる洋服以外は買わない」

  「国産野菜以外は買わない」

  「マーガリンが入っているものは買わない」


というように、

自分が重要だと思う価値観に基づくシンプルな基準がいくつもあるのですが、こういう基準を設けておくと、判断に迷う時間が短縮され、とてもスムーズにスマートに物事が運んで、生活が楽になります。



皆さんも、自分が何を重要視するのか、何を大切にするのかを今一度考えてみて、シンプルルールを決めていかれることをお勧めします。

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